日記:僕 パンク・ロックが好きだ
久しぶりにある友達に電話をした。
もう10年近くになるが一緒に音楽をやっていた友達だ。
彼との出会いは高校を卒業しある専門学校的なところへ入学したところで出会った。
二人とも19歳だ。
その年の入学生で同い年なのはボクと彼だけ。自然と話をするようになったが彼は見た目は少しチャラかった。ボクが苦手なタイプだったが彼の口から『ベッシー・スミスが好きだ』なんて言葉を聞いたもんだから俄然興味がわいてきた。
それから彼とは学校一の仲良しとなり、音楽ユニットを組み、ラップやパンキッシュな曲を結構作った。当時からとてもくだらない曲だなと思っていたがやはり今聴いてもくだらない。だがボクたちにとっては大切な曲たちが生まれた。
2,3回ライブもしたがお金もないしお客さんを呼べるわけではないからすぐやめた。
そんなこんなでユニットは自然消滅。
それから専門学校的なところを卒業してからも彼との付き合いは続いている。
といっても2,3年に1度のペースで彼に電話をかけ『またくだらないことをやろう!』と誘ってはなにもしない。
そしてついさっき数年ぶりの電話をした。彼は相変わらず元気そうだった。そして『おう。なにかやろう!』と言ってくれた。
この先またくだらないことができるのかもしれない。ボクは非常にワクワクしているがやっぱりなにもしないかもしれない。それでもいい。
青臭いパンクロックがやりたい。今の賢い若者たちにくだらなくて意味のない歌をたくさん届けたい。
今ボクはそう思っている。
今日の一曲